太陽光発電を導入するなら、環境への配慮だけではなく、お得感も欲しいのではないでしょうか。では、どのくらいお得なのかと考えると、明確に分からない人がほとんどです。どのくらいお得かが分かれば、太陽光発電の導入の判断もしやすくなります。ここでは、「太陽光発電にメリットがあるのか?」「太陽光発電でどのくらいお得になるかを知る方法」をまとめました。ぜひ導入を検討する際の参考にしてください。
売電価格は年々低下しています。その状況から、「太陽光発電を導入してもメリットが得られないのではないか」と感じる人もいるでしょう。しかし、太陽光発電のメリットを考慮する際にポイントとなるのは、導入費用と売電価格とのバランスです。
売電価格が低下している一方、実は太陽光発電システムの販売価格も低下しています。加えて、製品の品質が向上しているため、太陽光発電システムは長寿命です。「導入費用」と「導入から製品の寿命までに得られる売電収益+節電による節約額」を比較したとき、得られるメリットの方が大きい可能性は高いでしょう。
また、電気料金自体は年々上昇しています。太陽光発電で自家消費率を高めると家計へのメリットは大きいです。投資対効果は高いと考えられます。
自宅に太陽光発電を導入する場合、パネルの設置場所は屋根になるのが一般的です。太陽光の発電量の心配の前に、そもそも自宅の屋根に太陽光パネルが設置できるかが分からないかもしれません。屋根に設置できるかは、計算で求められます。
屋根の面積とパネルの大きさで計算しそうになりますが、その考えでは算出できません。傾斜がついた屋根が多いので、その傾斜を考慮して、1面ごとにパネルを何枚設置できるかを計算する必要があります。まずは、設置できる面積の算出です。
計算に使用するのは、屋根勾配に関する係数です。三寸勾配の場合は、縦方向の寸法に係数1.044をかけて求めます。あとは、横幅×係数を加えた縦の長さをかけてください。設置面積が算出されます。
設置可能な屋根の面積が算出されたら、太陽光パネルの設置枚数と発電量の計算が可能です。ただし、屋根の端から端まで敷き詰めることはできません。端から200~500mm離して設置していきます。
屋根1面あたりが39.15㎡の場合は、太陽光パネル12枚が目安です。出力は4~4.5kW程度になります。具体的な製品が決まっている場合は、その太陽光パネルのサイズで計算するとより正確な設置可能枚数が分かるでしょう。太陽光パネル1枚あたりのサイズは、各メーカーのサイトやカタログを確認してください。
上記までで、設置可能な太陽光パネルの枚数と出力が分かりました。あとは発電量をシミュレーションしていきましょう。
1日当たりの発電量を求める計算式は、「1日の平均日射量×太陽光発電の出力×損失係数」です。1日の平均日射量は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のサイトで確認できます。(参照:https://www.nedo.go.jp/library/nissharyou.html)なお、損失係数は、「0.85」です。また、1kWあたりの発電量は、年間1,000kWh程度とされています。
これらを元に計算すると、大まかな数字として、出力4kWの場合、年間4,000kWh、1ヶ月あたり約333kWhが発電量です。
ここまでは、手計算で発電量を求める方法を解説してきました。しかし、ある程度大まかな予想はできますが、実は、正確な発電量を手計算でシミュレーションするのは難しいです。その理由は、情報が不足しているから。正確なシミュレーションには、もっと多くの情報・条件が必要です。必要な条件を挙げると以下のようなものがあります。
こうした細かな情報は、そもそも個人で取得するのが困難です。計算もより複雑になるため時間がかかります。こうした細かなことを反映した予想発電量を算出したいときに使用するといいのは、シミュレーションツールです。
販売店や施工業者の計算も参考にしてください。業者が提示してくれるシミュレーションは、発電量以外にも、毎月の電気料金削減額や太陽光発電を導入する投資対効果まで分かります。太陽光発電を導入するのがお得かどうかの判断材料になるでしょう。
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