太陽光発電を導入するときは、導入費用と投資効果を検討することになります。そのときに知りたい情報のひとつが太陽光発電の寿命です。寿命が短い機器であれば、元を取れないかもしれません。逆に長寿命であれば、導入するとお得です。ここでは、太陽光パネルの寿命と寿命を伸ばす方法についてお伝えします。
太陽光パネルの寿命は、3通りの考え方があります。「通常に使用していて使えなくなるまでの年数」「耐用年数」「パワーコンディショナの寿命」です。
一般的に機器の寿命を知りたいと思ったときは、「使えなくなるまでの年数」のことを指すでしょう。この意味での太陽光パネルの寿命は、20~30年と言われています。
耐用年数は、17年です。耐用年数が断言できるのは、法令で定められている数字だから。耐用年数とは、経理上の減価償却の年数のことになります。土地や建物、機械装置などは、資産として扱われ、経理上、減価償却という処理を行わなくてはいけません。その処理の期間が「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」で定められているのです。あくまで帳簿上の年数であり、実際の寿命とは異なります。
もうひとつ知っておきたいのが、パワーコンディショナの寿命です。パワーコンディショナは太陽光発電システムの中核のため、ここが壊れると修理・交換が必要になります。パワーコンディショナの寿命は10~15年くらいです。パネルより早く寿命が来るので、パネルの寿命まで、メンテナンスをしながら使っていくことになるでしょう。
太陽光パネル自体の寿命は20~30年と長寿命。しかし、使い方が悪ければ劣化が早まります。逆に使い方が良ければ寿命は伸ばせます。そこで気になるのは、太陽光パネルを劣化させる原因です。
太陽光パネルの劣化の原因は、主に4つあると言われています。
太陽光パネルの他でも一般的にモノを劣化させる原因とされているものなので、イメージはつきやすいかもしれません。たとえば、紫外線や温度変化によって部材に傷がつくと、そこから雨水が浸水して配線が腐食、接続不良となって出力が低下するといったように、複合的にダメージが重なり、故障につながります。太陽光パネルは特に、紫外線にも雨風にも常にさらされる運命です。劣化しやすいものと考えられます。
太陽光パネルの劣化は仕方ない部分はありますが、寿命を伸ばす方法はあります。大切なことは、メンテナンスです。定期メンテナンスと劣化の兆候を見つけたときの臨時メンテナンスを行うといいでしょう。
定期メンテナンスの頻度は、4年に1回が目安です。太陽光パネルのメンテナンスを専門にしている業者に依頼します。専門業者に依頼すれば、適切な処置をしてくれるので安心です。ただし、当然ながら毎回費用がかかります。メーカーによっては、使用年数が浅い時期のメンテナンスを無償で提供しているかもしれません。メンテナンスとは別に、保証もあります。保証期間内に故障した場合は修理・交換ができるので、軽微な傷だからと放置するのではなく、保証を上手く活用しましょう。メンテナンスや保証については、メーカーや販売施工会社に確認してみましょう。
劣化の兆候に合わせてメンテナンスするタイミングは、日々の発電量をモニタリングしていると分かります。発電量が大きく落ちてきた場合、どこかに不具合が発生している可能性が高いです。太陽光パネルに汚れが付着しているなら、放置すると劣化が早まってしまいます。早めに清掃が必要です。発電量をチェックしていれば、このような変化に気づくので、早期に対処でき、劣化の寿命を伸ばすことにつながります。
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