太陽光発電を導入するときに、最も気になることは「発電量」ではないでしょうか?発電量によって、経済的に得することも損することもあります。また、快適な暮らしができるかどうかも発電量にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
太陽光導入にあたっては、業者から必ず発電量のシミュレーションを提示されます。しかし、シミュレーションを見たときに理解できなければ、導入するべきかどうか判断に困るでしょう。ここでは、1日の発電量の目安や考え方、効果的な発電のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
京セラのシミュレーション(https://solarsystem.kyocera.co.jp/ez/solar-pvhbattery1/)を利用して以下の条件で発電量をシミュレーションしたところ、年間発電電力量は、5,525kWhの予想が出ました。
年間5,525kWhということは、12で割ると月平均約460 kWh、1日当たりは30日で割ると約15 kWhになります。キロワット(kW)で1日の発電量を見る場合は、キロワット時(kWh)からキロワット(kW)へ変換するため一日の太陽が出ている時間を12時間として計算。「15 kWh ÷12時間=1.25kW 」となり、1日の発電量は1.25 kWです。
日照条件によりますが、1日の発電量は、1.2 kW~1.5kWくらいを見込めると考えられるでしょう。
発電量は日射量によって変わるため、地域による差もあります。また、季節によっても差が生じるのが特徴です。5月と11月を比較すると発電量は大きく異なり、11月は約3割も少なくなります。当然、1日の発電量も同様に少ないです。そのため、発電量の予想は、年間を平均したおおよそのシミュレーションとして捉えるといいでしょう。
年間の発電量の算出方法は、【年間日射量×0.85(システム出力係数)】です。
太陽光パネルで作られた電気は、すべてがそのまま使えるわけではありません。配線やパワーコンディショナなどを経由していくうちにロスが発生します。この発電ロス分を考慮するために、システム出力係数を掛けることになっているのです。
1日のうち、日射量は変化します。当然、発電量も時間帯によって異なります。発電自体は朝5時くらいからスタートして太陽が沈む18時くらいまでです。このうち、10時~12時が最も発電量を期待できます。
太陽光発電の発電量は、一日のうちピークがあり、発電がスタートする時間帯と発電が終わる時間帯は少ないという山型の動きをします。この傾向自体は年間を通して同じです。
ただし、ピークの時間帯や発電スタート、発電終了の時間帯は、季節によって異なります。日の出の時刻から日の入りの時刻までが発電されている時間帯で、最も太陽が高い時間帯に多く発電するというのが通常の動きです。
曇りや雨の日には、発電量は大きく低下します。曇りの日で6割、雨の日で8割ほど低下すると考えておきましょう。
ここまでに確認した通り、発電量は、太陽の動きにリンクしています。太陽を上手く捉えられるほどに発電量は大きくなるということです。この性質を考慮すると、パネルの設置角度や方位を最適化することによって、より効率の良い発電ができます。
太陽光発電が最も発電する角度と方位が気になりますよね?その答えは、すでに出ています。
角度30度、方位は真南です。
各メーカーのカタログには、発電量のシミュレーションが記載されていますが、そのデータもほとんどが「角度30度、方位真南」のものになっています。
しかし、家庭で太陽光発電を設置する場合は、その多くが屋根への設置になるでしょう。屋根の勾配が太陽光パネルの角度になるので、30度にこだわる必要はありません。陸屋根であれば、傾斜角30度で真南向きの設置が可能です。東西面への設置もできます。真南より発電量は15%ほど落ちるとされていますが、東西でも有効です。ただし、北面は発電量が大きく落ちてしまうため、おすすめできません。
設置したい屋根の形状・方角によって、その条件内で最も有効な設置案を設計してもらうことで、太陽光発電を有効に活用できます。角度と方角は大きなポイントと言えるでしょう。
10メーカー以上の取り扱いがある大阪の太陽光発電システム販売・設置業者のうち、サービスに特長のある企業3社をピックアップしました。
・近畿住設…最も充実した定期メンテナンスとアフターサービス
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