災害時の備えを目的とした蓄電池の導入は増えています。2011年に発生した東日本大震災をきっかけに蓄電池が注目されるようになり、2012年には蓄電池導入の補助金がスタートしました。地震をはじめとする災害が多い日本において、停電時の備えは重要です。
蓄電池を導入して安心したころに浮かぶのが、「停電が発生したときはどう使えばいいの?」という疑問かもしれません。いざというときに使い方が分からないと困ります。一度使い方を確認しておけば、安心して暮らせるでしょう。ここでは、停電時に蓄電池を使う方法についてまとめました。
災害などで実際に停電になったとき、蓄電池を使用するためには、使用手順を知っておく必要があります。そのためにまずは、蓄電池の種類を確認しておきましょう。蓄電池の種類は、「全負荷型」と「特定負荷型」の2種類です。それぞれ、使い方の手順が異なります。ご自宅に導入している蓄電池の種類を確認した上で、使い方をみていきましょう。
全負荷型の蓄電池は、家全体に電気が供給されるシステムです。すべての部屋で使用できるので、電気の消費量は多くなりますが、停電時でもいつもと変わらない生活ができます。全負荷型の蓄電池の場合、停電が発生しても何か操作をする必要はありません。自動的に蓄電池からの電力供給に切り替わります。災害時にいつもと同じ暮らしをすることが目的なら全負荷型がおすすめです。
特定負荷型の蓄電池は、あらかじめ停電発生時に電気を供給する部屋を設定しておきます。停電時に、設定した部屋以外で電気が使えなくなるのが特徴です。停電が発生したときの操作が不要な点は全負荷型と同様。ただし、事前に電力供給エリアの設定をしておかなければいけません。電力の消費が少なくて済むので、容量が少ない蓄電池でも停電時の備えが可能です。導入コストも抑えられます。「非常時はリビングだけ電気を使えれば十分」というご家庭で使いやすいでしょう。
「停電時には自動的に蓄電池からの電力供給に切り替わる」と説明しました。しかし実は、蓄電池の出荷時点では、自動切り替えには設定されていません。自立運転は「手動」になっています。そのため、事前の設定が必要です。
事前の設定が必要だと言われると不安になるかもしれませんが、通常は蓄電池の設置時に施工業者が自動切り替えに設定しているのが一般的です。自分で何か操作をする必要はないと考えられます。
ただし、施工業者が自立運転の自動切り替えを設定していない場合は、自分で設定しなければいけません。自立運転の設定を「手動」から「自動」に変更する方法は、蓄電池によって異なります。取扱説明書に従って設定してください。施工業者が自動に切り替えてくれたか不安な場合は、施工業者に確認することをおすすめします。
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